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湯川（福山雅治）の元を訪ねた美砂（吉高由里子）は、人気劇団の代表・駒田（丸山智己）が 刺殺された事件について助言を求める。 駒田の遺体が自宅で発見されたのは19時50分。殺害時刻はその20分程前だということで あった。なぜならその時刻に、駒田は劇団の看板女優で、駒田と付き合っていた 神原敦子（蒼井優）・衣装係の安倍由美（佐藤仁美）に電話をしていたからだ。
だがその時2人はカフェで一緒におり、駒田からの電話が無言で切れた事を心配し 駒田の自宅を訪ねたところ、遺体を発見したとのこと。。 駒田の部屋はマンションの20階にあり、ドアも窓も全て鍵かかかっていた。 つまり密室殺人ということか？？
そして美砂が気になるのは、駒田が亡くなる寸前に、恋人の敦子に電話をしたのは 納得がいくか、どうして2人目が安倍だったのかと言う事。 それに対し敦子は、「あ行の一番上だったからではないか？」と答えるのだが どうも美砂には納得がいかないのだ。
そして事件から数日後、湯川の研究室で美砂が捜査に進展がないことを 嘆いていると、湯川はある方法でアリバイを工作できることを証明して 見せようという。
その方法とは電話を使ったトリック。 敦子はまず駒田を殺害し、彼の携帯を奪い、あ行から安倍の前にくる人物を削除し、 そして自分の携帯に着信履歴を残し、安倍とおちあった後、ポケットの中などから 一緒にいた安倍に電話をするのだ。 そうすれば、死んだ人間がその時間にはまだ生きていたという状況を つくり上げることができる。
駒田の近くに携帯が転がっていたというが、それは遺体を発見しに行った際、 安倍の見ていない隙にいくらでもポケットに忍ばせてきた携帯を 駒田の近くに置くことは出来たであろう。
その事を敦子に問い詰めると、彼女はそれは冤罪であるという。 だが実は美砂は、駒田の死亡時刻の少し前に、駒田の自宅近くの車載カメラに 敦子の姿が映っていたという情報を入手していた。 だが敦子は、合鍵を返しに駒田の自宅を訪れたが、駒田は留守だったという。 疑われるかと思い、怖くて言い出せなかったと、涙を流して謝罪をする敦子。
しかし今度は、亡くなった駒田の携帯から、殺害時刻の頃に打ち上げられた 花火の様子を撮影したデータが見つかったのだ！ その写真の月の位置と花火の位置は、マンションから対岸にある場所でしか 撮影出来ないものであり、駒田の自宅からでは絶対に撮影出来るはずもないもの。 つまり、駒田はその時刻には家には居なかったという事になる。 もちろん、その時刻にマンションの近くに居た敦子にも撮る事の 出来る筈もない撮影であるのだ。 皮肉な事に、湯川が立てた仮説が、逆に敦子のアリバイを証明して しまったのだ。
だが湯川は、これもまた敦子が仕掛けた2つ目のロックではないのかと言う。 美砂と共に現場を訪れた湯川は、花火があがった方向と月の位置、そして部屋の中を 観察していた。すると突然テレビに注目し、数式を書き出すのだった。 そしてその後、花火工場へ向かい、段田（ガッツ石松）という花火職人から、 当日使用した花火の種類や順番等の情報・映像を入手した湯川は、 敦子を駒田の家に呼び出し、実験を開始！！
そして実験を使い彼が示した答えは・・・二重アリバイ工作。 トリックが分からなかった携帯写真だが、一体どうやって撮影されたというのか？ 湯川の合図で、あの日と同じように打ち上がった花火が、なんとTVのモニターに 鏡の様に反射して映っている。そう、使用されたのは鏡面保護フィルム。 敦子はこのフィルムを利用し、月と同じ方向に花火が打ち上がったように 写真を撮影していたのだ。
湯川によって、携帯電話と写真、二重のアリバイ工作のトリックを 見破られた敦子は、素敵、なんて面白いのと湯川をたたえ、全て湯川の言う通りだと 犯行を認めた。 そして敦子は、駒田を殺したことも芸の肥やし。そしてこれから始まる取調べや裁判、 拘置生活すら楽しみで仕方ないと言い出す始末。
だが、湯川はそんな敦子にそうかなと告げる。 「あなたがステージに帰ってきたとき、そこにはもう客は誰もいないんじゃないかな？ 少なくとも僕はあなたの演技を見たいとは思わない。人を殺した女優が殺人のシーンを演じる。 それが経験に裏付けられた、最高にリアルな演技だと思い込んでいるのは、演じている本人だけだ。 それを分かりやすい言葉で言うと・・・」 自己満足。 その言葉を聞き、呆然となる敦子はゆっくりと笑い始め、 そしてそれはやがて大きな笑いになっていくのだった…‥。
いやぁ・・蒼井優ちゃん、さすがですね！ あの笑顔、すっごく怖かった。 平均視聴率は19.5%と大台には乗れなかったものの、 湯川が敦子のトリックを見破るシーンでは瞬間最高視聴率 22.6%を記録したようですよ！ 第9話のゲストは生瀬勝久さん☆またまたベテラン個性派俳優さんですね！ 最終回も差し迫る第9話！お楽しみに～☆
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